美容院で白髪を染めていて、セルフカラーが気になっている方へ。
セルフカラーに切り替えるか、美容院を続けるか、あるいは併用するか——どれが正解ということはありません。大切なのは、それぞれのメリットとデメリットを知った上で、自分に合った方法を選ぶことです。
この記事では、判断に必要な情報を整理します。
美容院とセルフカラーは、どちらかが優れているわけではなく、それぞれ違う利点を持つ選択肢です。
この記事を読めば、切り替える・続ける・併用するのうち、自分の生活に合う選択が見えてきます。
美容院とセルフカラー、それぞれの特徴
美容院のメリット
- 塗り分けの技術:根元と毛先で薬剤を変える、過酸化水素の濃度を調整するなど、ダメージを最小限に抑えた施術ができる
- 仕上がりの精度:ムラなく均一に染まりやすい
- 相談できる:髪の状態を見て、色や方法を提案してもらえる
美容院のデメリット
- 費用がかかる(1回あたり数千円〜)
- 予約・通院の時間が必要
- 自分のタイミングで染められない
セルフカラーのメリット
- 費用が抑えられる:1回あたり数百円〜千円程度
- 自分のタイミングで染められる:気になったときにすぐ対応できる
- パッチテストを自分の判断で48時間確保できる
セルフカラーのデメリット
- 塗り分けが難しい(特にリタッチの精度)
- 後頭部など見えない部分の塗り残しが起きやすい
- 自分で判断する必要がある(色選び、放置時間など)
セルフカラーを始めるなら知っておくこと
1. 美容院の薬とセルフの薬は「同じ仕組み」
美容院で使うカラー剤もセルフカラーの市販品も、白髪を染める仕組み(酸化染毛剤)は基本的に同じです。
違うのは薬の品質ではなく、技術(塗り方・塗り分け・時間管理)です。
美容院では、根元と毛先で薬剤を変えたり、過酸化水素の濃度を調整したりする塗り分けが行われています。セルフカラーでは同じ薬剤を使うため、この塗り分けが難しいという違いがあります。
2. 最初に覚えるべきことは「リタッチ」
セルフカラーで最も大切なのは、毛先まで塗らないことです。
美容院では当たり前に行われている「根元だけ染めるリタッチ」を、自分でもできるようになることが、セルフカラーの最初のステップです。
→ 詳しくは「リタッチの基本」をご覧ください。
3. 最初の色選びのコツ
美容院では、美容師が髪質や状態を見て薬剤の配合を調整しています。市販のカラー剤にはその調整がないため、同じ明るさの番号を選んでも、仕上がりに差が出ることがあります。
迷ったときは、少し明るめの番号を選ぶのがおすすめです。暗くなりすぎた場合、セルフで明るく戻すのは難しいですが、明るすぎた場合は暗くするのは比較的かんたんにできます。
「プロの薬だからよく染まる」と思われがちですが、市販の永久染毛剤も美容院のカラーも、染まる仕組みは同じです。
仕上がりの差は「薬の格の違い」ではなく、塗り方・塗り分けの精度から生まれます。つまり、コツを押さえればセルフでも十分に染められます。
どのタイプのカラー剤を選ぶか
リタッチがメインなら:クリームタイプかワンプッシュタイプ
根元だけに塗りやすく、残りを保管できる製品もあるため、少しずつ使えます。
全体を染めるなら
泡タイプやリキッドタイプは、一人でも髪全体に行き渡らせやすく、セルフカラーでは使いやすい剤形です。
一方、美容院ではクリームタイプが主流です。美容師が後ろから塗れる環境では、狙った場所に狙った量を置けるクリームの操作性が活きるためです。
ただし、泡タイプの白髪染めで「同じ番号を選んだのに白髪が浮く」と感じる方が、クリームタイプに変えたらしっかり染まったという声は少なくありません。白髪の染まりが気になる方は、クリームタイプも選択肢に入れてみてください。
→ 詳しくは「ヘアカラー剤にはどんな種類がある?」をご覧ください。
美容院との併用もひとつの選択肢
完全にセルフに切り替える必要はありません。
パターンA:根元リタッチだけセルフ、全体染めは美容院
普段は自分でリタッチして根元の白髪を抑え、数ヶ月に1回の全体染めは美容院で行う方法です。毛先のダメージ管理を美容師に任せられます。
パターンB:セルフがメイン、困ったときだけ美容院
自分でリタッチと全体染めの両方を行い、ムラや暗くなりすぎなど自分で対処できないときだけ美容院に相談する方法です。
パターンC:カラートリートメントでつなぐ
美容院の予約までの間、カラートリートメントで根元の白髪をぼかす方法もあります。永久染毛剤ほどしっかりは染まりませんが、ダメージなく白髪を目立たなくする効果があります。
どの方法が合うかは、ライフスタイルや白髪の量、髪の状態によって異なります。自分に合った組み合わせを見つけてください。
セルフカラーを始めるときの準備リスト
- パッチテスト(48時間前)
- 汚れてもいい服、ケープまたはタオル
- ダッカール(ヘアクリップ)2〜4個
- 保護クリーム(生え際用)
- タイマー
→ 詳しくは「セルフカラーの基本手順」をご覧ください。
まとめ
美容院とセルフカラー、どちらも白髪を染めるための有効な方法です。
- それぞれのメリット・デメリットを知る。 仕上がりの精度と手軽さのバランスで選ぶ
- セルフを始めるなら、リタッチを覚えることが最優先。 毛先まで塗らないだけでダメージは大きく変わる
- 完全に切り替えなくてもいい。 美容院との併用も有効な選択肢