「リタッチが大事なのはわかったけど、自分で根元だけに塗るのって難しくない?」
確かに、美容院のように完璧に塗り分けるのは難しいです。でも、セルフでは厳密に根元だけに塗るのは難しいため、多少のはみ出しは気にしすぎなくて大丈夫です。大切なのは、カラー剤を毛先まで伸ばさないことです。
この記事では、セルフカラーでリタッチをするときの実践的なコツをお伝えします。
セルフのリタッチは、美容師のようにミリ単位で塗り分ける必要はありません。多少のはみ出しは気にしなくて大丈夫です。
大切なのはただひとつ、「カラー剤を毛先まで伸ばさない」こと。これさえ守れば、リタッチはぐっと楽になります。
リタッチに向いているカラー剤のタイプ
クリームタイプ
根元にピンポイントで塗りやすく、液だれしにくいため、リタッチに最も適しています。ブラシやコームで狙った場所にのせることができます。
ワンプッシュタイプ
ボタンを押すと混合されたカラー剤が出てくるため、必要な分だけ使えます。付属のブラシが細めのものが多く、部分的に塗りやすい設計です。残りは次回に保管できる製品もあります。
泡タイプ・乳液タイプ
泡や乳液は髪全体に広がりやすい性質があり、根元だけに塗り分けることが構造上難しいです。リタッチには向きません。
リタッチの手順
ステップ1:塗る場所を決める
白髪が目立つ場所はどこですか? 多くの方は、分け目・顔まわり・こめかみ・頭頂部に集中しています。
鏡で確認して「ここが気になる」という場所を先に把握しておくと、塗り始めてからの迷いが減ります。
ステップ2:ブロッキングする
ダッカール(ヘアクリップ)で髪をいくつかに分けて留めると、根元が見えやすくなり、塗りやすくなります。
完璧に細かく分ける必要はありません。大まかに上下2〜4ブロックに分けるだけでも十分です。
ステップ3:白髪が気になる場所から塗る
カラー剤は、最も染めたい場所から塗り始めます。最初に塗った場所が最も長く薬に触れるため、一番しっかり染まります。
→ 詳しくは「レンガ塗りの考え方」をご覧ください。
ステップ4:根元にたっぷりのせる
カラー剤は薄く伸ばすのではなく、根元にたっぷりとのせます。塗布量が少ないと、白髪に十分な色素が入らず、染まりが弱くなります。
ステップ5:毛先にはカラー剤を伸ばさない
リタッチの最大のポイントは、カラー剤を毛先まで伸ばさないことです。
根元の周辺に多少はみ出す程度は問題ありません。セルフカラーで厳密な塗り分けは難しいので、神経質になりすぎる必要はありません。大切なのは、コームで薬を毛先まで伸ばしたり、毛先を揉み込んだりしないことです。
ステップ6:放置時間を守る
使用説明書の放置時間に従います。塗り終わってからの時間を計ってください。
→ 詳しくは「放置時間の考え方」をご覧ください。
すでに染まっている毛先にカラー剤を重ねると、その部分だけ何度も染めることになり、ダメージも色落ちも色ムラも起きやすくなります。
リタッチのコツは「新しく伸びた白髪の部分だけ」に集中すること。毛先の色を整えたいときは、カラートリートメントなど別の方法を使うのが安全です。
リタッチの間隔
根元の白髪が2cm以内(約2ヶ月以内)のうちにリタッチするのが、ムラなく仕上がりやすい目安です。
2cm以上伸びてしまうと、根元付近の体温の影響で反応速度に差が出やすくなり、塗り分けも難しくなります。
→ 詳しくは「セルフカラーの頻度」をご覧ください。
「でも毛先の色あせが気になるんだけど…」
リタッチを基本にしていると、毛先の色あせが気になることがあります。
このとき、白髪染め(永久染毛剤)で毛先を塗り直すのではなく、カラートリートメントで色味を補う方法があります。カラートリートメントは髪表面に色をのせるタイプで、ダメージが少なく、毛先の色あせを目立たなくする効果があります。
根元は白髪染め、毛先はカラートリートメント——この「2種使い」が、ダメージを抑えながら全体をきれいに保つ方法のひとつです。
まとめ
セルフカラーでのリタッチのポイントは4つです。
- クリームタイプかワンプッシュタイプを使う
- 白髪が気になる場所から塗り始める
- 毛先にカラー剤を伸ばさない(多少のはみ出しはOK)
- 毛先の色あせはカラートリートメントで補う