セルフカラーで「ムラになった」と感じたとき、まず確認してほしいことがあります。
それは本当にムラですか?
髪が乾いていないとき、光の当たり方、もともとの髪色の違い——実際にはムラではないケースもあります。まずは完全に乾かして、自然光のもとで確認してください。
ムラに見えても、複数の原因があり、それぞれ対処法が違います。原因を見分けずに染め直すと、さらに複雑なムラになることがあります。
この記事を読めば、「どのタイプのムラか」を見分けて、落ち着いて次の一手を選べるようになります。
やってはいけないこと
すぐにもう一度全体を染め直す
ムラが気になって、すぐに同じカラー剤で全体を染め直したくなる気持ちはわかります。しかし、カラー剤を重ねると以下の問題が起こります。
- すでに染まった部分はさらに暗くなる
- 染まっていない部分だけを狙って塗ることは難しい
- ダメージが蓄積する
特に、カラー後すぐの染め直しは髪と頭皮への負担が大きくなります。
ムラが気になってすぐに全体を重ねて染めると、もともと染まっていた部分にダメージが重なり、色ムラがさらに目立ちます。
カラー剤は「染まっていない部分だけ」に使うのが原則です。最低でも、1週間は間をあけてから部分的に手を入れてください。
ムラの種類別の対処法
パターン1:白髪だけ染まっていない
白髪が浮いて見える場合、カラー剤の塗布量が足りなかった可能性があります。
対処法: 染め直しは、色が定着する48時間以上あけるのが基本です。ただし、髪への負担を考えると1〜2週間空けるのが理想的です。染め直す際は、全体に塗り直すのではなく、白髪が浮いている部分だけにポイントで塗ることが大切です。
パターン2:根元だけ明るくなった
根元が毛先より明るく見える場合、体温の影響で根元の反応が早く進んだことが原因です。
対処法: 次回からは根元以外の部分を先に塗り、根元は最後に塗るようにします。ただし、セルフカラーでの塗り分けは難しいため、リタッチの間隔を2ヶ月以内にすることでこのムラを防ぎやすくなります。
→ 詳しくは「セルフカラーの頻度」をご覧ください。
パターン3:毛先が暗すぎる
毛先が根元より暗く見える場合、全体染めの繰り返しで色が重なっていることが原因です。
対処法: リタッチに切り替えて、毛先に薬をつけないようにします。数回のシャンプーで毛先の色が少し落ちてくると、全体の色が馴染んできます。
→ 詳しくは「リタッチと全体染めの使い分け」をご覧ください。
パターン4:まだらに染まっている
部分的にまったく染まっていない場所がある場合、塗布が届いていなかったことが原因です。特に後頭部や耳のうしろは自分では見えにくく、塗り残しが起きやすい場所です。
対処法: 48時間以上あけてから(理想は1〜2週間)、染まっていない部分だけに塗ります。次回からは、ブロッキング(髪をクリップで分けて留めること)を取り入れると、塗り残しを減らせます。
→ 詳しくは「レンガ塗りの考え方」をご覧ください。
自分で直せないムラもある
以下のケースは、自分で対処するよりも美容院で相談した方が安全です。
- 髪がゴムのように伸びる、チリチリになっている → ダメージが深刻な状態。カラー剤を重ねると悪化する
- 根元と毛先の明るさが極端に違う → 塗り分けの技術が必要
- ブリーチやおしゃれ染めとの重なりでムラが複雑 → 色の重なり方によって対処が異なる
無理に自分で直そうとしてダメージを重ねるよりも、お近くの美容院で状態を見てもらうことをおすすめします。
次回のムラを防ぐには
- ブロッキングをする — 髪をいくつかに分けて留めてから塗る
- たっぷり塗る — 特に白髪の密集している場所
- 塗り始めは一番染めたい場所から — 最初に塗った場所が最も長く薬に触れる
- コームで薬をそぎ落とさない — 塗ったカラー剤はそのままのせておく
- 放置時間を守る — 短すぎると染まりが弱い